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お腹の中で育っているよ、あかちゃん。
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妊娠・出産、そして育児。初めて経験される方ならなおのこと不安や悩み、心配事があることでしょう。
しかし、妊娠・出産は生理的なもの。育児だってそう複雑なものではありません。必要な知識を身につけ、本能的な感性を豊かにして理解するべきことを理解すれば、あとは妊娠期を無事に過ごし、健やかな出産を迎えて育児に励んでいくだけです。あまり大人本意になってもストレス増えるから、あくまでも自然体でね!
そのためにも、お母さんにはぜひ心にゆとりをもって、妊娠〜きたるべき出産・育児に臨んでいって欲しいと思います。、、、、だって、やっぱり赤ちゃんってかわいいもの。
さあ、不安を乗り越えましょう!
illust:Hada
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産婦人科で“おめでた”がわかったら、
健診の初回で妊娠継続に必要なさまざまな検査を受けます。
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妊娠中に太りすぎる
と、高血圧や妊娠中毒症といった病気を引き起こし、産道に脂肪がつけば、難産の原因にもなりますから、妊婦さんにとって体重管理は重要なことです。
しかし妊娠中の体重管理はダイエットではなく、あくまで、ウエイトコントロール。赤ちゃんの体をつくる栄養は、お母さんの食べたものが胎盤を通して運ばれるので、必要な栄養をとるのが原則です。栄養バランスを考えた上で、エネルギーを制限していくことがポイントになります。
おなかの赤ちゃんにとって特に大切
なのは、カルシウムと鉄分、タンパク質の3つ。妊娠中の各時期にあわせて、これらの栄養を中心に、エネルギー量を増やします。初期、中期、後期それぞれの時期に必要な栄養をバランスよくとりましょう。
日々の生活にも注意
食事内容のみならず、日々の生活にも注意は必要。間食をしないことや、規則正しく食事をとることも大切です。「太るから」と食事を減らしたりすると満足できない分、なおさら「食べたい」欲求は高まるでしょう。これでは逆効果ですね。
妊婦運動
マタニティビクス、てがるなところではウォーキングなど、積極的にからだを動かすことも必要でしょう。適度な運動は体重の管理だけでなく、妊娠中のマイナートラブルを解決したり、安産や産後の体力等の回復にも大いに効果が望めます。
流産しやすい妊娠初期をすぎ、体調が安定してきたら、自分に合ったスタイルを見つけ、適度に体を動かすように心がけましょう。
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@味付けは薄めに!※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
減塩は基本中の基本です!また、甘い物が好きな人は無理に我慢するのはかえってストレスのもとに。量を半分にしたり、比較的カロリーの低い和菓子を食べるなど工夫をしてはいかがでしょう。
A三食しっかりとる!※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
朝、昼、晩の食事をしっかりととることは肥満防止につながります。「太るから」と食事を減らしたりすると、満足できない分食欲が高まります。
Bよくかんで、ゆっくり食べる!※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
良く噛むことは消化をよくすることに役立つと同時に肥満防止にも効果があります。食べることにより血糖値があがり、脳が「満腹だ」と認識しますが、急いで食べると認識しきる前にたくさん摂取する原因になります。
C積極的に体を動かしてストレス解消!※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
食べた物を十分に代謝することも大切なこと。イライラすると食欲でストレスを癒そうとしますから、散歩にでる、好きな音楽をかけるなど、気分転換をはかるのも大切です。
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・みんなちょっとは心配さ‥‥
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妊娠出産は、特に初めての女性にとっては、妊娠中から出産後の生活まで不安でいっぱいです。夫や友人といえども、そうした不安感や孤独感を十分理解してくれるとは限りません。
最も望ましいのは
主治医とうまくコミュニケーションがとれ、出産までの不安や疑問に対し適切なアドバイスや指導を十二分に受け、そうした問題を解消することです。そういった方法が難しい方は、同じ時期に妊娠し、同じように悩みや心配事を話し合える仲間をもつことです。同じ境遇の仲間達と、不安や疑問をぶつけあったりすることで、心の負担は軽減していくものです。妊娠したら今までの友人関係にプラスして、同じ妊婦同士のネットワークづくりをしてみてはいかがでしょうか。
ネットワークづくりには
ネットワークづくりには、地域や病院の母親学級、マタニティビクスなどのスポーツ教室を利用するのもひとつの方法ですね。悩み事、心配事を話し合う時には、後込みしないで率直に話し、他の人の話にも耳をかたむけましょう。
大切なのはていねいなお付き合い
また、たとえ会っていなくても、電話でのお付き合いや、手紙の交換、インターネット上のやりとりだけでも、ずいぶん精神的なストレスは解消されるもの。大切なのはていねいなお付き合いやこまめに連絡をとりあい、友人関係を長続きさせ、発展させていくことです。
※今どきの時代性やフィーリングもあります。あなたなりの方法で、仲間を見つけていってくださいね。
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妊娠中におきやすい体の変調を知っておきましょう
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妊娠初期から起こりやすい症状だよ
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●鼻づまり、しわがれ声 ●胸やけ ●つわり ●極度の眠気or極度の不眠
●便秘 ●おりものが増える ●色素沈着 ●かぶれ、湿疹
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妊娠中期から起こりやすい症状だよ
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●下腹部の軽い痛み、ひきつれ ●低血圧、めまい、立ちくらみ ●動機、息切れ
●足のけいれん(こむらがえり) ●痔 ●静脈瘤
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妊娠後期から起こりやすい症状だよ
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●むくみ ●腰や背中の痛み ●仰向けに寝ると気分が悪くなる ●尿が近くなる
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※必要な場合は正しい手当を受けましょう。
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産婦人科で“おめでた”がわかったら、
健診の初回で妊娠継続に必要なさまざまな検査を受けます。
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うまく出産できるかしら…
それに、私の出産への知識は正しいの?
産痛のメカニズムを知っておき、分娩時の不安から生じる緊張を和らげましょう。
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子宮収縮。
これは痛みではありません。
児頭に圧迫される痛み。
産道が引き延ばされる痛み。
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ほ〜ら、がんばって赤ちゃんがうまれるよ!
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産通は、子宮収縮
によって子宮口・産道が引き伸ばされたり、その周辺の組織に圧迫が加わったりするために生じるものですから、陣痛そのものが痛いのではなく、陣痛により、引っ張られたり押されたりすることで痛みを感じるのです。また、人間の体はとてもうまくできていて、痛みを感じるとそれを和らげるためのホルモン(βエンドルフィン等)がでて、産通を和らげてくれます。
ソフロロジー法などでは、赤ちゃんが頑張って生まれるためのサインとして、痛みを精神的に受容していこうとします。健康であれば、安易に薬などに依存するのでなくとも、五体を信じて出産に臨み、赤ちゃんを歓迎することで、産通を育児へのプログラムととるのもよいでしょう。
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陣痛は、けがや病気の痛みとは違います
・なるほどなるほど、みんな産んでいるんだから大丈夫。
陣痛は、自然の仕組みによってやってくるもので、
けがや病気の痛みとは本質的に違います。
人間が痛みを感じるのは、大脳皮膚中枢ですが、これは、不安があったり、暗示を受けていたりすると、痛みに対して非常に敏感に反応する性質があります。
お産についても、心配せずに安心して望めば、痛みも必要以上に感じないですみますが、不安が大きくなればなるほど、痛みの度合いがひどくなってしまうのです。
また、人間の体は緊張すると、筋肉も緊張してかたくこわばってしまいます。
お産の時には、狭い産道を赤ちゃんが通って出てくるのですが、それに応じて、筋肉をはじめ骨までゆるんで、赤ちゃんが通りやすいようになります。その時に精神的緊張が高いと、筋肉も緊張してこの仕組みがうまくいかないために、痛みが余計に強くなります。
このように、お産の痛みには精神的な不安感や緊張感が少なからず影響するもののようです。
いわば、お産の苦痛を強く感じる人は、その原因の何割かを自分で作ってしまっているとも、いえるようです。が、基本的には痛いということに程度の差はあれ、変わりはないようです。
あなたなら、どう心準備していきますか?
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かわいい私の赤ちゃん、早く会いたいな
いっぱい愛情を注いであげるね
待望の赤ちゃんの誕生。
ほっとするのもつかの間、お母さんには、その我が子をしっかりと育てるという大役が待っていますね。
赤ちゃん本意でね。
育児でね、まず大切なのは自分本位ではなく赤ちゃん本意で物事を考えるようにすること。
小さな赤ちゃんは実際には様々な欲求や意欲があり、個人差もそうとう認められるようです。お母さん本意の勝手な思いにあわせて扱われると、赤ちゃんの意欲は芽生えるどころか消えていってしまうと言われます。この状態が長く続くと、精神と感覚の発達の上で、大きな影響を及ぼすようになります。
赤ちゃんが欲していることは単純。
そうかといって、育児を難しく考えることはありません。赤ちゃんが欲しているのは、単純に、自分の要求に応じてくれるお母さんの、愛情に満ちた語りかけ、そして暖かい肌のふれあいです。
育児のスタートは、まず赤ちゃんの反応を目安に、その要求を知って応じてあげ、快い状態に置いてあげることです。最初から完璧にやってのけようとして、神経質にならないことです。
育児仲間を作ることも大切。
また、妊娠中と同様、育児仲間を作ることも、子育ての不安や悩みを解消してくれますね。今までに親しくなったお母さんたちと引き続き関係を深めていったり、あらたに育児サークルなどに加わるのもよいですね。
なんにしても、自分ですべて抱え込まずに、育児だけに限らず、そこから派生する家庭のこと、仕事のことなど、様々な悩みや不安を色々な人にうち明け、育児ライフに前向きに、そして積極的に向かい合うようにしましょう。
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【産前産後のホルモンの分泌の変化】
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妊娠中 → 産後
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ヒト胎盤性ラクトゲン(妊娠末期になるほど増加し、糖や脂質の代謝、胎児の発育を助けます)
プロラクチン(催乳を促す)
オキシトシン(子宮収縮を促す)
妊娠初期からは卵巣から、それ以降は主に胎盤から女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステン)が分泌される
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(卵巣を刺激して女性ホルモンを分泌させる)
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●●原因と克服●●
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産褥期に精神状態が不安定になる人がいます。
産褥期には、精神状態が不安定になる人がいます。イライラしたり、気分が沈んだり…こうした症状を産褥神経症、または、マタニティブルーといいますが、お産により体内のホルモンのバランスが急激に変化することなどが原因とされています。そんな時には、夫は妻のイライラを間に受けず、妻の話を聞いてあげるように努めてください。大きな心で包み込んで、妻が少しでもリラックスできるようにリードしてあげましょう。
また、お母さん自身も、親や、出産経験のある友人と話をしたり、保健所や開業助産婦さんの所へ行くなど、引きこもらずに積極的に動く方がよいようです。
いずれにしても、生理的なモノなので、3日〜一週間ほどで回復するといわれています。
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・不安なことは全部、先生に聞いちゃおう
・正しい知識で、お産への自信がついたよ!
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「かかり上手」は、不安解消の大切な一歩
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妊娠中からの不安を解消
するためのポイントのひとつとして出産や育児に対する正しい知識を得ることがあげられます。
そのための第一歩
として、お母様方にはぜひ、病院に上手にかかることのできる「かかり上手」になることを、私はおすすめします。つまり、自分の担当の先生と、よいコミュニケーションをとれる人になること。『先生と患者』、さらにいえば『人と人』として、互いによい信頼関係を築いていくことができれば、疑問・不安や心配事について相談もしやすくなりますし、先生もそれに対しより親身になって応えやすくなることでしょう。
食事や運動についても
そして食事について、運動について、日々の生活についてなど、妊娠月数に応じた適切で細かい指導を受け、なぜそういったことが必要なのかを深く理解していき、できればお産の際の細かい生理現象まで充分に把握していただくことで、出産までの精神的不安や恐れを取り除いていくことができます。
しっかりと理解
さえすれば、妊娠中からの不安は解消されていくものです。
病院、この先生えらび
ですから、『この病院、この先生は、自分と合わない』と思ったなら、できるだけ早い段階で他の病院へ移ったほうがよいと言えるでしょう。
自分の意志をはっきりと
先生や病院とは長い付き合いになるのですから、自分にとってできるだけベストな環境を模索するのは悪いことではありません。先生に申し訳ない…などと遠慮せず、自分の意志をはっきりと表示することも、時には必要ですね。先生方も、お母様方に一番望むことは、できる限りよいお産を迎えていただくことのはずです。
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もうひとつ大切なポイントとして、自分の体に自信を持つことがあげられます。「自分は体格が小さいから難産なのではないか」などと悩んだり、「毎日きちんと体を動かさなきゃ」と、暑い日でも律儀に運動する人もいますが、お産はもともと自然なもの。あまり神経質にならずに、自分の体に自信を持ち、デンと構えていることも安心要因です。
ドクター、産科スタッフは、産ませてあげるのではなく、あなたが産むのを助けるだけなのです。妊娠からの知識をしっかりと把握したなら、後はデンと構えて安心して産むこと。それが、『安産』につながります。
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