「妊娠です。おめでとう」のすぐ後でかならず
「妊娠中は今までの生活の80%でね」といいます。
今一番問題になっているのは肥満ですが、これもつわりの間は自然にまかせて、つわりが終わってから、妊娠前の八分目を目安にするといいのでは。
周りには、「たくさん食べなさい」という人も居るでしょうが、それは、いかに栄養を摂るかに苦労をかさねてきたお母さんたちの時代の話。その優しさがかえってマイナスになってしまうこともあるのです。
もし、それを断ることが難しかったら「主治医がそういっていた」と、先生を上手に利用するのも賢い手ではないでしょうか。
妊婦さんの食事は、朝が金、昼が銀、夜が銅といいます。遅いご主人の食事におつきあいするのだったら、あなたは「おしゃべり」というご馳走で応えてあげたらいかがですか。
次に生活態度。流産、早産にも注意をしなくてはいけません。流産は先天性の染色体異常が大部分ですが、早産の場合は親の責任が大きいものです。「あの時こうしていればよかったのでは」では、後の祭りになります。おなかに手を当てて良く考えてから行動してみましょう。
午前中に無理をしたら午後は静かにしているとか、1週間の前半少し動き過ぎたと思ったら、後半はすこしのびのびするとか。リズムを大きくとってみると、ゆったりとした気分で過ごせると思います。
妊娠中は、悪妻も、食事の手抜きも大いに賛成。
かんじんなことは「おなかが張ってきたらすぐ横になること」
仕事をしている場合は、長い時間同じ姿勢でいること、たとえば立ちっぱなしだったり、座りっぱなしだったりは大きなマイナス。さりげなく立ってみたり、座ってみたりしてはいかがでしょうか。
「妊娠中のがんばりやさんは決してプラスではありません」お仲間への遠慮はほどほどに。
性生活を八分目をお薦めします。
妊娠をしたとたんに関心はすべておなかの赤ちゃんに注ぎ、性生活を拒んでしまう妊婦さんも多いように見うけます。
しかし、男と女の性に関する感覚は違います。相手の気持をくんであげて、できる範囲で行動してみてはいかが。里帰り出産も、自分と赤ちゃんのことだけを考えないで、夫への思いやりも忘れないで。父性を養う上でもいい期間です。それぞれがほどほどに苦労を重ね合わせるチャンスでもあるのです。子育ても八分目。やり過ぎの父親と母親では子供も窒息気味でしょうし、育児は理想的、規則通りにはいきません。一つ一つの事がらに注目するのではなく、トータルで八分目に物をみていくようにするといいのでは。妊娠中はそれを養ういいチャンスです。
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