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妊娠・育児は自分を出して気負わずに

広尾病院産婦人科

飯塚貞男

BeMam vol.10

 人生にはさまざまな体験がありますが、そのなかで妊娠・育児は夢のあるドラマであることを知ってほしいというのが私のささやかな希望です。

 人は、何か新しいことを始めようとする時、今までの何かを失う危機に見舞われます。妊娠・育児の場合は自由な時間とか経済的な問題、仕事もでしょうか。少し古い調査ですが、アメリカの中流婦人を対象にしたキャブランの報告に、妊娠に気づいた時にどう思ったかという問いに、80%は今までの生活が奪われることを考えて「いやだ」という答を出したそうです。

 しかし、妊娠4か月くらいの再調査の段階では、逆に80〜90%の人が妊娠を肯定していたと言います。

 この数字は、今の日本の妊娠と育児に対する状態を表しているのではないかと思うのです。

 現在、妊娠と育児に関する情報は社会にあふれています。これをこなさないといい子は育たない、という思いこみのある中で、子どもを産み、育てていこうと考えると、ストレスやトラブルは避けられないのではと思うのでしょう。

 もっと、リラックスして、気負わないで、妊娠・育児を考えてはどうでしょうか。

 妊娠なら、健診に通い、母親教室を開く。育児は気負わずに、今までの自分を十分だして、背伸びしないで子供に接する。怒りたい時に怒って、怒り過ぎる自分に気づいたら、反省することで自分も成長します。

 これが、育児は育自という由縁です。どんな子どもに、どんな自分になっていくのか、これから展開する夢のあるドラマのなかに浸ってみましょう。

 さて、妊娠すると女性の体には脂肪が蓄積します。これは、胎児の成長や母乳の大切なエネルギー源となるためのものです。そのため、母乳を与えない人や妊娠前から肥満傾向の人は、母乳を与える人、平均型の妊婦に比べ、妊娠中の脂肪の蓄積は、あまり必要ないことになります。

 ちなみに、全妊娠期間を通しての理想的体重増加は、妊娠前から肥満のある人で7.2kg、普通の人は9kg、やせ型の人は13.5kgとされています。

 母乳を与えない人、肥満のある人は特に、このことを念頭に入れておいてください。

 また、妊娠中からおなかの赤ちゃんに話しかけてあげてください。赤ちゃんは、おなかの中にいても、お母さんとお父さんの声を覚えていて、生まれた瞬間から、他の人と区別します。

 そして、子どもが3才になるまで、できるならば側にいて、徹底的に愛情を注いで、思いやりのある子どもに育てて欲しい。

 最後になりますが、最近、働く女性の増加、産前産後の休暇、育児休暇など、働く条件の整備も進みつつあります。出産後も働くのなら、種々の条件も知っておくことも大切なことだと思います。

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