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朝食ぬき、主婦のお昼は、感心しませんね

磯村産婦人科医院

磯村春夫

BeMam vol.2

 最近の産科医学は、ほぼ100パーセント近く安全にお産ができます。そして、それをお手伝いするのがわれわれ医者なのです。しかし、われわれにも手の及ばないことがあります。それは、食生活に関すること。

 だいたい今どきの若い女性の食生活はとても矛盾していますね。客観的にはどこからみても太っていないのに、ダイエットしたがる。なかには、ダイエットし過ぎで栄養不足になっている人もいます。ところが、妊娠と分かるやいなや、“子どものために”といってむやみに食べはじめる。そして、太り過ぎになってしまうんです。妊婦さんの太り過ぎは諸病のもと。危険なんですがねえ。母親学級で栄養指導をしますが、なかなか守ってもらえないようです。女性は、ふだんでさえ低血圧や鉄欠乏症貧血になりやすいのです。まして、お母さんの栄養が赤ちゃんに伝わるのだから、妊婦さんは食生活にはよほど気をつけなくてはなりませんね。

 共働きがふえて、女性が忙しくなったせいですかね。朝食をたべずに出勤する妊婦さんがいます。これはぜひやめてください。たとえ牛乳1本でも飲んでから出かけてください。昼は多分、社員食堂か外食でしょうね。外食するときは、菓子パン、ラーメン、スパゲッティのような一品、単品メニューはなるべく避けること。ランチや幕の内弁当などのいろいろなお菜が入っているメニューを選びましょう。

 専業主婦は、ふだんご主人や子どもの食事には気をつかうのに、自分の食事には、はなはだ無関心ですね。ひとりでたべるのは味けないといって、残りものをそそくさとたべて済ましていたりしてませんか。これも感心しませんね。決してぜいたくな材料を使う必要はありません。それなりに手をかけた、栄養のバランスの良い食事を1日3回きちんと食べることが大切なのです。残念ながら、食生活に関するかぎり、合格点をあげられる妊婦さんは約50パーセントというのが現状です。

 もうひとつ妊婦さんに心がけていただきたいことは、“いつも心豊かに暮らす”ということ。赤ちゃんは、お腹の中でお母さんの心の動きをちゃんとキャッチしています。お母さんといっしょに一喜一憂しているのです。胎教というと古くさいようですが、お母さんの心身の安定が赤ちゃんの体内発育に好結果をもたらすことは証明されています。「妊娠したら虫も殺すな」と昔の人はいいました。現代のようなストレスの多い社会ではなかなかむずかしいのですが、それだけに精神の安らぎを求める努力をしてほしいのです。そして、このとき大事なのが、ご主人の協力。日ごとに変化する体をもてあまし、不安で心細くなっている妊婦さんをサポートするのはご主人の役目。できるだけ“2人の時間”を多くもってください。そして、信頼できる医師のもとで、安心して分娩の日を迎えましょう。途中で何人も医師を変える事はいい結果にならないことをお忘れなく。

 さいごに、経産婦の妊婦さんはとかく検診を軽視しやすいようですが、2人目、3人目といっても、お産というものは、常に“初めて”のことが起こります。初妊婦さんと同様に、検診することをお推めします。

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