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子どもの誕生を見つめる産科医の願い

医療法人聖成会・産婦人科柿木病院

柿木成也

BeMam vol.21

 丈夫な赤ちゃんを産み育てるために、妊娠を正しく理解し、自信を持ってお産ができるようにと、私たちの病院では、妊娠されたお母さま方が、みなさん楽しいムードの中でお産のことが学べるマタニティースクールを開いています。その内容というのは、第一回目は開講式で、これは院長である私のあいさつから、妊婦さんみなさんの自己紹介があり、リラックスした雰囲気の中、「妊娠中の生活」「妊娠の生理と分娩」「母子健康手帳の活用について」を学びます。

 第二回目は、「妊娠中の歯の衛生」「新生児の生理と保育」「妊娠体操」を学び、第三回目は、「妊娠中の栄養」「哺乳栄養」「育児用品の準備」「施設見学」とカリキュラムは進み、最後となる第四回目は、「入院の準備」「お産の経過」「呼吸法」と学び、終了を記念した座談会では、みなでなごやかに談笑します。

 このスクールは毎週金曜日2時から4時の2時間開いているのですが、人気も上々です。

 核家族化や少産化の進む中、私たちドクターや医療スタッフが、その経験を生かし、妊婦さんにいかによいお産をしてもらい、その後の育児も自信を持ってできるようにと指導・協力してさしあげることは、現代社会において大変重要な意味を持っていると、私は常々思っています。ことに、産後の育児に関しても、当病院では、1才までのお子さんを対象に、無料の赤ちゃん相談室を開設、専用のパンフレットを配布して相談を受けつけています。これには、保健所に勤務していた先生から、保健所を定年退職して、非常勤としてきている先生、そして市や大学からも先生がきて、皆さん指導に当たってくださいます。手前味噌になるかもしれませんが、このパンフレットにも赤ちゃんの発育のようす、赤ちゃんの保育、どんな時に医師にかかったらよいのか、またどのようにかかったらよいのか、そして、気になる赤ちゃんの症状、予防接種、事故防止と応急手当ての方法、歯の衛生、栄養のこと、最も大切なしつけの在り方と、お母さんが読んでいただくだけで十分参考になることをつづってあります。相談室では、さらにお母さん方が不安を解消、またいろいろな人との出会いや、先生方とのコミュニケーションが図れ、精神的なストレスの解消にも役立っているようです。

 こうした動きの背景には、もちろん家族構成など社会的な変化への対応もあるのですが、「自分たちの子どもが太陽のごとく希望に満ち、健やかに育ってほしいという、子を持つ親の共通の願いの中、育児・子の成長にも自然の厳しさは毎日のように訪れ、今時の時代には、人工的な障害も多々ある環境を背景に、私どもスタッフと、子を持つお母さんと、みなで次世代に向け子どもを太陽のごとく育てよう・育て方を一緒に考えて参りましょう」という気持ちがあるのです。

 本来、医師というのは、(生死の狭間にあることもある)病を治すことがその目的なのですが、幸いなことに私の属する産科は、輝かしい誕生を見る機会が多く、その子どもの成長を見た時、とくに教育面を含め行政への参加も十分加味できる立場にあり、そのほか医療環境、福祉の在り方など、何が問題で、どうすれば良くなるかを模索し、新しい提案・改善要請などを議会へ積極的に行っています。

 今後も産科医として赤ちゃんの誕生を見ながら、こうした私のIDEAはまだまだ続くことでしょう。

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