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体重コントロールは重要です

松峯婦人クリニック

松峯寿美

BeMam vol.2

 肥満防止、体重コントロールが妊娠中ではもっとも重要なことです。教科書ではプラス10キロとなっているけど、目標を8キロくらいにおくとベター。8キロの目標でだいたい10キロ増くらいになるのが普通だから。

 つわりのときは、食べたくなければ無理して食べる必要はないのです。食べたいものを食べられるだけで十分。そしてつわりの終わった時、16〜20週でコントロールするのが肥満にならないコツ。妊娠しているのは自分の体なのだから、どうすればコントロールできるかは自分で研究するのが一番。でもあえて例をあげるなら、固めのものをゆっくり食べるとか、サラダを先に食べてからごはんにするとかキャラメルとかチョコレートを先に食べて食事にするという仕方なら、ごはんの量はそんなに多く食べられなくなるし、もし、量にこだわるなら“おじや”ってのもいいと思う。

 私、2人の子どもがいるんだけど、1人目の時は、周りに大事、大事にされて15キロも肥ったの。子供は3120グラムだった。でも生まれてみたら、よけいな体重って全部自分についているのがわかったの。で2人目は8キロ目標でジャストに収めたの。子どもの体重は3270グラム。体重をコントロールした2人目の子どもの方が大きかったの。それと、1人目の時の15キロは腰を痛めたの、それも「次は体重コントロールをしなければ」と考えた原因。

 ポイントは、16〜20週にありですよ。とにかく食事をコントロールして、よく歩けば肥満から逃れられます。

 つぎに“生むのは誰でもない自分だ”っていうのを認識すること。陣痛だって変わってくれる人はいない。自分で痛みを受けとめて、自分で生むって気持ちが大切。この“自分で”という感覚が子育てにも差をつけていくと思う。

 子どもが生まれてからつぎは母乳育児。さいきん母乳育児をしないとオチコボレママの感じがあるけれど、私はこれ個人差が大きすぎるほどあるから“一滴でも母乳を飲ませたら合格ママ”って考えているの。母乳がでなければミルクを飲ませてもいいと思う。でもそのときに必ず赤ちゃんとお話しをすること。それには赤ちゃんはお腹にいるころから話しかける練習をしておくといい。話しかけるっていうことは、赤ちゃんを“一人の人間”って考えること。さもないと話しかけはできないのよ。現代人ってTVとかカルチャーセンターとか、とにかく一方通行の生活に慣れきっているから、話しかけがずい分とヘタみたいね。だからお腹の赤ちゃんに話しかけて練習をしてほしい。そして生まれてオッパイを飲ませる時も必ずです。

 最後に抱きぐせ。私は抱きぐせ大賛成。抱けるときにうんと抱いてあげてほしい。経験からいえば、抱きたいなって思ったときはもう抱けなくなっているのね。だから極端にいえば、トイレにいく時も台所仕事の時も抱いてていいとさえ思っている。そのほうが親の方の子離れもうまくいくようですよ。

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