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産科医として38年私からお母さま方へ

庄子産婦人科医院

庄子忠良

BeMam vol.18

 産婦人科として38年、私からお母さま方に、妊娠中のアドバイスとして知っておいて欲しいお話を贈ります。

 (箇条書き程度になりますが)

1.はじめに妊娠前の必要検査として、エイズ、B型肝炎、ATL(成人型T細胞白血病)、風疹、トキソプラズマ、RH,血液型等があるということ。

2.そして胎児奇形、異常児の問題として、奇形発生率は0.1%、異常児発生率は1%と最近多くなってきており、これには環境汚染、各種薬剤の服用、喫煙、アルコールの多飲等が原因として考えられているということ。

3.また妊娠中の主な病気及び注意事項として、私が産婦人科医になりたての頃は妊娠中毒症や未熟児が多かったが、現在はこれに代わって、妊娠性糖尿病や肥満妊産婦が非常に多いということ。そして、この原因のすべてが生活様式の変化、飽食時代の産物であり、お母さま方に、この問題を一度真剣に考えて欲しいということ。

4.理想的な分娩を希望するためには、妊娠前の体重を測定し、第40週でその体重に10〜20kgを加えた以下に体重をコントロールすること。そして、食事は規則正しく3食たべ、間食を避け塩分・水分もとり過ぎないよう制限し、なるべく歩くように、毎日散歩をするといい。妊婦体操や水泳、軽い運動も良い。胎児も胎動を感じる22週から23週頃には外界の音が聞き取れるようになるので、精神の安定を図り、胎教を心がけ、ストレスはためないようにすることが大切である。

5.理想的分娩は、産微(赤いおりもの)や陣痛が始まったら、ただちに主治医に行き診療を受け、規則正しい陣痛が発来し、間隔が2〜3分になれば児誕生までは数時間。胸でいきます。腹圧を強くすることが必要である。とにかく分娩は自分の力で行うもので、医師及び助産婦はそれをフォローするというのがベストである。

6.分娩は異常がないかぎり自然分娩。そして、「小さく産んで大きく育てる」理想的胎児体重は3000〜3200gである。

7.お母さまへ、妊娠生活のアドバイスとして、体重は前記のようにしっかりコントロールし、毎日、軽い運動を心がけ、胎教には母になるやさしさを心に、胎児と対話をするようにしてください。そして、8か月を過ぎたら、早産、前期・早期破水の原因となることがあるため、セックスはなるべく控えてください。

 それから最後に、多胎妊娠、男女産み分け法、体外受精について。

 現在は少産化時代といわれているが、不妊症でなやんでいる夫婦も多く、排卵誘発剤を使用することで、多胎妊娠も増えている。これには排卵誘発剤の乱用、多胎児輸血症候群、減数手術の問題があるということ。

 男女産み分け法については、もともと、男105対女100の出生比率があり、これが適齢期までに自然淘汰され、100対100になるといわれている。が、その性差にもつながるということ。(産婦人科学会では不承認)。

 体外受精に関しては、配偶者間で行われるのかどうかで倫理的問題がある。しかし、不妊夫婦の増加の中で、とくにストレスからくる男性型不妊も多く、その治療対策も急務であるというのが現状である。

 その現状から、我々医師も社会にとって何が必要なのかを絶えず考えています。

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