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オーディナリーなマインドで

LADY´S CLINIC戸澤

戸澤 登

BeMam vol.21

 当院では初めてお会いする妊婦さんにパンフレットを差し上げています。その冒頭には、「みなさん、お産というものはあなたが主役ですが、あなたひとりでやるものではありません。あなた自身、ご主人をはじめあなたのご家族、それから我々スタッフ<ドクター、ナース、助産婦>が手を組んでやるチームプレーなんです。ですからお互いのコミュニケーションが大切なんですよ」と、うたってあります。

 普通で当たり前なことなんですが、要するに、不安とか迷いを取り去ることから始めましょう、ということです。そんな、オーディナリーなマインドが、実は、妊娠生活を通して、とても大切なことになるんですね。

 まず出産する所にしても、これは私たちスタッフの希望でもありますが、一度受診場所をしっかり決めたら、そこでお産をして頂きたいということです。というのも、お産というのはひとつの流れであり、それをフォローしているのですから、妊娠初期の状態から看ている医者がその経過を一番わかっていますし、妊婦さんも建物とかナースとか、そこにある雰囲気・環境になじんでいて、それが、いよいよお腹が痛くなって入院する時に安心感につながるのです。

 やむを得ず里帰り出産される場合は、それまでの経過や注意事項を詳しく書いた紹介状を持っていっていただきます。

 最近は、働いていらっしゃる妊婦さんも多く、仕事に関する相談、心配も多いのですが、「それほどつらくない生活様式でしたら大幅に変える必要はありませんよ」と話します。そして仕事を続けるのなら、妊娠していることを上司や同僚に伝え、「まことに申し訳ございませんが、これからちょっと調子が悪い時には、短時間休ませてもらうかもしれません」と話し、周りの人たちの好意ある理解を得ることが大切です。

 仕事同様、最近の人たちは、運動などスポーツやレジャーも盛んです。たしかに「妊娠したのをきっかけに安静にし過ぎて、逆に運動不足になることはいけないことですから、適度な運動はむしろ積極的に」と話しまが、たとえば、テニスなどで勝ち負けにむきになり、妊娠中の体を酷使するようなことはしないでください。また妊娠のはじめ1/3と終わり1/3の期間はひかえめにすることです。

 旅行やお出かけなども、急にはやめられないと思いますが、混雑し、渋滞が続くなかを車で出かけるというようなことは当然さけた方がよいでしょう。妊娠中は、車を運転していて追い越しをかける時と同じで、無理かなと感じた時はやめる、つまり全般に消極的にふるまうことが大切です。

 それから立会分娩希望にはいろいろなケースがありますが、お産を美しく安易なものと錯覚して、甘えたり依存したりする気持ちが先に立っているような場合は一寸問題です。むしろ、産婦さんご自身が、頑張るんだというしっかりした自覚を持つことこそ大切なことですし、それがお産を順調に進めることになるのです。

 とにかく、ソフトによく話し合うというのが私たちの基本姿勢なのですが、妊婦さんにはいろいろな考えや環境を持つ方がおられるので、お話し方も少しずつ変わります。

 何にしても、オーディナリーなマインドで、健やかに妊娠中を過ごされ、よいお産をしていただきたいものです。

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