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 妊娠中はストレスをさけて育児はしっかりと抱きしめて

山崎産婦人科医院

山崎高明

BeMam vol.16

女性にとって妊娠・出産というのは新しい命、人づくりともいえます。

「しっかりした、いい赤ちゃんに育ってほしい」という親の願いは誰しもあると思いますが、そのためには妊娠中はできるだけストレスをさけ、ゆったりとした気持ちで過ごすことが胎児の情緒の発育上、とても大切なことなんです。

赤ちゃんが生まれてくる時には、オチンチンの差で男女の性別がしっかりわかりますね。これは目に見えるものですが、これと同じように最近では胎児のうちから脳の性分化、男性の脳、女性の脳が作られるといわれています。そして、その脳の発育が、お母さんの妊娠中のホルモンの状態に大きく影響されるといわれます。妊娠中のお母さんのストレスの強さに比例して、特に胎児の男子脳の発育に影響を与えるようです。

この顕著な例に、1945年、第二次世界大戦終戦のころドイツが受けたものすごい爆撃下で妊娠していた女性の男児に同性愛者が多いという現象が認められます。これも、そのころ受けたお母さんのストレスがホルモンのバランスをくずし、副腎の皮質ホルモンが過剰に出、赤ちゃんの脳への男性ホルモンの働きがうまくいかなかったためだといわれています。

ま、それは一例ですが、「よい赤ちゃんに育ってほしい」ためにも妊娠中のストレスはさけ、ゆったりとしたいものです。

それから妊娠中の異常というものは突然やってくることが多く、救急医療に直結することが多いですから、少しでも異常を感じた時は、すぐに主治医に連絡してください。それと同時に妊娠・分娩の経過は一回一回そのつど違いますから、初産の方、経産婦の方いずれも油断しないで気をつけることも大切です。

 たとえば、妊娠後期の貧血。妊娠中の太り過ぎ。

これには、増血剤の内服と鉄分の多い食事の摂取や、普段からウェイトコントロールに気をつけることで対処してください。(ちなみに太った人は普通の体重の人の3倍ぐらい難産になるといわれています)

 最後に「育児」についての話になりますが、お母さん、育児についてはしっかり抱きしめて愛情いっぱいで育ててください。

以前、日本の母親は世界一育児上手といわれていましたが、現在では最低だとのもっぱらの意見があるくらいです。これには社会環境の変化や、女性の価値観の変化があるのでしょうが、いつの時代でも子どもを産むことの役割は女性のものです。そのことの大切さを今一度考え、赤ちゃんが母親を必要とする一時、愛情一杯抱きしめて育ててほしいですね。肌と肌のふれあいによる愛情いっぱいの育児をしてあげることが、大人になってからの健全なセクシュァリティ、パーソナリティにもつながって行くんですから。

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