お腹の赤ちゃんは、この時期に著しく成長します。すると、当然お母さんの食欲も増すわけですが、「お腹の子の分も食べなさい」とは昔のこと。妊娠前から十分に栄養をとっている現代のお母さんたちは、むしろ「太らないように注意」しなければなりません。
太り過ぎは妊娠中毒症をまねいたり、腰痛の原因になったりします。また、分娩時に微弱陣痛になりやすく、産道の伸びや広がりが悪いうえに赤ちゃんの成長もあり、分娩が長引く原因になります。
食事は、妊娠前の食事量プラスアルファ程度に抑え、摂取したカロリーも運動などをして消化するようにしましょう。妊娠前からスポーツをしていた人は、しっかりした指導員や先生がついているのなら、マタニティスイミングやマタニティビクスもよいでしょう。スポーツをしていなかった人もまずは、ウォーキングあたりから始めてみてはいかがでしょうか。いずれも「疲れない程度」が原則ですから、お忘れなく。
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妊娠中期は、極めて流産の少ない時期です。流産傾向にある人はすでに自然淘汰され、流産の可能性がほとんどない人だけが胎盤を完成し、妊娠中期に入るとみなされているからです。ですから、この時期の流産は、母体に原因があると考えられます。とくに頻度が高いのが頸管無力症です。
頸管無力症は、外出血や下腹痛などの自覚症状がないまま頸管が柔らかくなり、子宮が開いてしまうもので、そのままだと流産の原因になります。
この病気には、子宮の出口を縛る子宮頸管縫縮術を行い、流産を防ぐのが一般的ですが、これも絶対安全とはいえません。
頸管無力症の診断は症状がないために遅れることが多く、また非妊娠時の診断も極めて難しいことから、妊娠時の早期発見が非常に重要になってきます。この病気は続けて起きる可能性が高いので、自分の過去の妊娠経過を、医師に正確に話しておくことがとても大切です。
***************** 生活はアクティブに ****************
初期の流産を警戒する時期を過ぎ、中期になると、妊娠中で一番の安定期になります。また一番食欲の増す時期でもあります。
体重の増え過ぎが妊娠中毒症を引き起こす原因になることは、耳にたこができるほど聞いていると思います。
その日のカロリーはその日のうちに消化をモットーに、アクティブに基礎体力をつけることを基本に生活してください。基礎体力のある人はそれを落とさないようなスポーツなどを。
************** お父さんに理解して頂きたいこと *************
初めての妊娠でストレスもたまってきます。この時期を選んで二人で旅行をするのもいいでしょう。やがて生まれてくる子供に夢を馳せるのもいいでしょう。とにかく妊婦さんを精神的に一人にしないで。
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