毎年12月1日。和歌山県南部・古座町にある木の葉神社では、“ねんねこ祭り”が行われています。

 この地域では、神社の守り神である神功皇后様が息子である応神天皇をこの地で生み、大切に育てられたという言い伝えがあり、昔から“幼子の守り神”として信仰されています。

 祭りの始まりは午前6時。辺りはまだ薄暗い木の葉神社本殿前より、米と榊の枝を納めた円桶を頭にのせた美少女が、お母さんやおばあちゃんに助けられ、またその後ろには5人の少年たちが少女を守りながら、鈴の音にあわせ一歩一歩もうすぐ顔を出す日の出の方向へと行列をなします。

 次いで拝殿において、この祭りが“ねんねこ祭り”と呼ばれるきっかけとなった子守り行事が行われ、神棚には酒・米・魚などの他、赤い枕をかたどったものや、白い布の中に米を入れて乳房形にしたもの、青竹で作った弓などがお供えしてあり、それらを1つずつ「ネンネコ、ネンネコ、コロロンヨウ」と唱えながら回し、子どもの健康、成長を皆で願うのです。

 安産祈願、幼児の病(ひきつけ、夜泣き、寝小便など)にご利益があるとして、参拝者が多いことで有名な神社です。



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