ゲニ、モウソロ、モウソロ 
 富士のふもとの秋祭り、
  我が子の誕生と無病息災を願い、
   母親たちが神輿を担ぐ ゲニ、モウソロ、モウソロ




山梨県山中湖村は、富士の懐に抱かれる全国でも名高い避暑地です。その山中湖村にある山中諏訪神社では、9月4〜6日にかけて、山中明神安産祭りが執り行われます。

安産と赤ちゃんの健やかな成長を願うこの祭りは、御祭神・豊玉姫命(姫の安産が由来で)御たましいの入ったお神輿が神社から出され、村を練り歩き、その御利益にあやかるもので、特に5日から6日にかけての深夜、神社へ帰る神輿を男たちに混じって妊婦や赤ちゃんを背負った母親たちが一緒に担ぐシーンは、全国でも大変ユニークなもので、毎年多くの参加者が集まります。

神輿と一緒に境内へなだれ込んだ妊婦さんや赤ちゃんをおぶった母親たちは、皆で古くから伝わる御神歌を合唱しながら樹齢千年の御神木を3回廻ります。

  スワノミヤ、ミカゲサス、ウリュウガイニモ、サリュウガイニモ、ゲニ、モウソロ、モウソロ
皆の熱気がたちこめ、興奮のるつぼの中、神輿はようやく神社本前に安置されるのでした。



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