ヨイショ、ヨイショ〜と
土俵入り
みんなの願い一身に、
そだて
お相撲さんのように
大きく強くたくましく





高知県との県境にほど近い、海山の美しい自然に囲まれた徳島県海部町。情緒あふれるいらかの波。青白い源氏ボタルの光が漂う母川の岸辺。

この町にある湊柱神社に古くから伝わる例祭は、毎年旧暦9月15日に行われます。

運動場の中央に土俵をつくり、この一年間に生まれた浦中地区の男の赤ちゃんが土俵入り。
腰には、勇ましい虎や鷹などの鮮やかな横綱・関取の化粧まわしに自分の名前をもじったしこ名を刺繍。紅白だんだらの鉢巻きを頭にきゅっと結んだら、かわいい豆力士の出来上がりです。

世話役の行司に抱かれての晴れ姿、土俵に上がり、行司が勝ち名乗りをあげるとともに高くかざされ、力士のように大きく強く、たくましく育つことを祈ります。 

昔から伝わるこの祭りが、元来の形を変えても今に伝えられてきたゆえんは、この赤ちゃんたちの姿に毎年元気づけられてのことかもしれません。



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