はじめに、私は、第一子と第二子の間に流産し、自然流産したわが子をたなごころにうけて、南無妙法連華経ととなえつつ、また元気になって私の中に宿るのよ、と語りかけました。流産後1か月して、夫につづき、創価学会員になりました。
百万遍のお題目を唱える中で、亡くなった子の追善をし、また宿った子の健康と安産を祈りました。そして妊娠6か月頃医師から、B型溶連菌(溶血性連鎖球菌を言う。これに感染すると咽頭炎、扁桃炎、猩紅熱、敗血症など多様の疾患を引き起こし、その感染後にも急性腎炎、リウマチ熱などの原因になることもある。)に感染しているので、出産時に胎児の脳に菌が入ると死亡すると知らされ、不安になりました。沖正弘氏の『夫婦のヨガ安産』に出会い、沖先生の数々の本を読んだ後、創価学会の池田大作氏の『人間革命』を読み入会しましたので、ヨガのよさも知っていました。
いい師に出会わなくてはヨガはだめです。幸い、流産したときに、『ヨガ安産』の本の壱伊先生にお電話して大変親身になって教えてくださいましたので、ベストをつくして出産に臨もうと決意して、マタニティ・ヨガの教室に通いました。壱伊先生のご指導で、玄米菜食に凝っていたものを少しずつやわらげていただきました。子どもを実家にあずけて通っていましたので、臨月にはなかなか通えませんでした。産科医院の分娩室には、B型溶連菌と朱書きされた紙がはられ、出産がはじまりました。
3回ほど、いきむともう出産でした。医師も看護婦さんもおどろいていました。第3子も同じ医院でしたので、(取材直後だったらしく)NHKの取材はあなたのような人だといいわねと言われながらの出産でした。妊娠中の第4子は気持ちをひきしめる意味で………。
現在進行形の(出産)妊婦ですので、体重の増加とたたかってます。大きな赤ちゃんだと腎臓にも負担がかかります。妊娠中毒症になりやすい体重の増加。4人目は35才の高齢出産です。十分すぎる注意をと思っています。
子育ては、夫とともにお腹にいる内から。そして出産は点であり、その後の線につながるのです。お腹の中にいるときにできることは限られているけれど、自分とのたたかいで、食欲に勝ち、節制してベストを尽くすことだと思います。自分も子どももあとで、つらい思いをしなくてすむように。お腹の中で、障害があるなら治して出ておいでという気持ちで。
思い出話はたくさんあるのに、出産をひかえていると次のことに注意が集中して、あまり思い出せないのが不思議です。
多くお産をしないお母さんたちへすばらしいお産を、ファッションじゃなく自分の命もかかっている出産という大事を、大切にしてくださいといいたいです。そして希望をもって子育てしてください。2人目がいちばんたいへん、3人目は子どもたちが集団になるのでかえって楽な気もします。産むこと、産めることって楽しいし幸せだと思います。楽観主義でね。
さて第一子のときは、出産予定日が5月の連休の頃で主治医が、海外に旅行してしまうというひどい病院でした。
その病院は、母がアルバイトをしていたり、実家に近く母も出産したと言うのでいきましたが失敗でした。婦長は夕食の晩酌後で、主任と外科医の院長が立ち会いの出産で、会陰切開をしないでほしいとの話も伝わっておらず、その場で希望をのべたところ、なれないのか少し切れてしまいました。流産のときもその病院でしたが、次回はとの思いで、母子同室の産科医院をさがし、第二子第三子を出産しました。第四子は別の産科医院です。体重チェックは厳しく、座位分娩とのこと、で夫立ち会いも完全のようで、ラストチャンスをさらに最高の出産の思い出にと、毎食のチェックをしています。