赤ちゃんが生まれて初めての節句を初節句といいます。男の子は5月5日の端午の節句、女の子は3月3日のひな祭りに祝いますが、いずれも我が子の健やかな成長を祝福し、将来の幸せを祈るものです。節句本来の意味は季節の変わり目に神様にお供え物をし、我が子の健やかな成長を願うという信仰からきたものといわれています。
子どもの家では、祖父母や親しい人を招いて祝宴を開き、赤ちゃんの健康と、健やかな成長を祈ります。
ひな人形や鯉のぼりは妻の実家が贈るしきたりがありますが、これは昔の「妻問い婚」という風習のなごりで、子どもが母方で育ったため、子どもの面倒は母方の実家がみるというところから来ているようです。しかし、今はそれにこだわることなく、父方の実家で買い揃えても何ら問題はありません。また、最近は住宅事情などにより、飾る場所を確保するだけで大変という事情もあります。形式にとらわれず、現在の生活にあった形で、準備するとよいでしょう。
当日はどんなお祝いをしてあげる?
桃の節句では、ひな人形と雛壇にはひなあられ、ひしもち、桃の花、菜の花などを飾り、ご馳走は、ちらし寿司、はまぐりの吸い物などを用意します。祝いの酒は白酒が伝統的ですから、準備しましょう。また、節句が終わったら雛人形は翌日にでもしまいましょう。かたづけが遅い分、婚期が遅れると昔からいわれていますから、ご参考に。
端午の節句では、鯉のぼりを外にたて、五月人形を室内に飾ります。
祝いの膳には、かしわ餅、ちまきを用意します。また、魔よけの意味を持つ菖蒲で、菖蒲湯を沸かしたり、軒下につるすなどし、菖蒲を何らかのかたちで使いましょう。
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