妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週から35週までは、2週間に1回の頻度で健診を受けます。 |
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●おなかの外から赤ちゃんの大きさ、位置などを診察します。お母さんのおなかも少しずつ大きくなり、医師がおなかを軽く押すだけで赤ちゃんに触れることができます。赤ちゃんが逆子のことも多いのですが、心配はいりません。
●初期に引き続き、糖やたんぱくが出ているかどうかを確認します。検査は健診のたびに行なわれますが、妊娠するとそれだけ糖・たんぱくが出やすくなるので、妊娠高血圧症候群の早期発見・予防のために行なうものです。
●子宮の長さ(恥骨のすぐ上から、おなかの上の方の子宮底部までをいいます)を計って、基準値との差を見ます。基準値から大きな差があれば、羊水過多や発育不全が疑われます。
●お母さんの健康状態や貧血のチェックを目的に行なわれます。中期以降は体内の水分が増えるので、貧血気味の人が多くなります。
●おなかの赤ちゃんも20週以降はどんどん大きくなり、だんだん1画面で全身を写し出せなくなってきますが、エコーを使って赤ちゃんの頭の直径や大腿骨の長さを計って成長を調べたり、手、足、目、口、鼻、心臓、脳などの奇形についても調べることができるようになります。
●おなかにマイクを当てて、心拍、臍帯の音、胎盤の音などを聞いて、赤ちゃんの成長を調べます。赤ちゃんの心拍数は、この時期1分間に120 ~160 回くらいが正常です。
●前の健診からどのくらい増えているかを調べます。急激な増加が認められる場合、羊水過多や多胎児ではないかが疑われます。原因については超音波断層装置で調べます。
●つわりがおさまり食欲が増してくる時期ですが、食べ過ぎには注意が必要です。1週間に500g以上は増えないように生活しましょう。
●妊娠高血圧症候群の症状が出始める時期に当たるので、早期発見のために血圧測定を行ないます。高血圧の場合は妊娠高血圧症候群が疑われます。
●むくみは、妊娠高血圧症候群の中で最初に出てくる症状です。初期の検査と同じようにすねの部分を押して確認します。
●乳房に刺激を与えても流産の心配のなくなるこの時期に検査します。乳腺の発達、乳頭の形を調べ、もし乳頭が陥没している場合は、器具を使うなどして赤ちゃんが母乳を飲めるような乳頭に治してゆきます。
●羊水の量は個人差があり、妊娠時期によっても異なりますが、妊娠末期には 800mlくらいと言われています。この羊水が通常よりも多い羊水過多症で、母体の合併症や胎児の奇形、胎児や胎盤の膿腫、臍帯の異常といったハイリスクをもって妊娠した場合は、「羊水検査」を行なうことがあります。