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妊娠初期の検診

“おめでた”がわかったら、 健診の初回で妊娠継続に必要なさまざまな検査を受けます。妊娠23週までは、4週間に1回の健診が目安です。

問診

●初診の時に、月経歴(初潮の年齢など)、分娩歴(分娩回数、人工中絶回数、流産回数、前回の様子など)、既往症、現病歴などを問診票に記入します。
内診
●医師が膣の奥に指を入れて行う検査です。痛くはありませんが、初産の場合は抵抗を感じるかもしれません。からだを固くしないで、全身の力を抜いて受けるようにしましょう。内診は分娩時まで続きますが、妊娠初期では、子宮の大きさ、固さ、形、産道の状態、骨盤の広さ、骨盤内異常・奇形などがないか、あるいは腫瘍の有無などを確かめます。
尿検査
●初診では妊娠しているかどうかを尿で確認します。尿検査は、このあと分娩まで健診のたびに必ず行ない、糖とたんぱくが出ていないかどうかを確認します。糖が検出されれば糖尿病が、たんぱくが検出されれば妊娠高血圧症候群が疑われます。その場合は、安静、入院などが必要になります。
超音波断層検査
●超音波をおなかにあてて、おなかの外から子宮内の様子を調べます。筋腫の有無や卵巣のはれをチェックするとともに、赤ちゃんの大きさから出産予定日を割り出します。まだ小さな子宮の中で動く赤ちゃんが見られるので感動ものです。病院によっては、その映像をコピーしてくれるところもあります。 妊娠初期の最初のころは、超音波断層検査で、子宮腔内の胎のうの有無、胎芽の心拍、子宮外妊娠ではないか、双子、三つ子などの多児妊娠ではないか等を調べます。
ドップラー法
●妊娠12週くらいからドップラー装置を使って、赤ちゃんの心音を聞くことができます。1分間の心拍数は140~160 回程度で大人の約2倍です。
血圧
●健診の度に測定します。健康な妊婦の血圧は、上が100-120 前後、下が60-80前後ですが、高血圧になると妊娠高血圧症候群が疑われます。
腹囲
●おへその上のあたりの腹囲を計ります。初期にはあまり変化は見られませんが、これから先どのくらい増えていくか、羊水量は適当かなどの基準になります。
体重計測
●お母さんの健康、栄養、むくみなどの状態を確認するための測定です。これからどのくらい太っていくのか、初診の測定値はその基準になります。 妊娠中の太り過ぎは、妊娠高血圧症候群を併発したり、難産のもとになります。1週間に300g、出産時までで7~10Kgの増加が理想と言われています。
むくみ
●妊娠高血圧症候群を起こすと、からだがむくみます。その発見のための検査です。一番見つけやすい足(すねの部分)を親指で押してみて、親指のへこみがそのまま残るようならプラス、元に戻ればマイナスと診断します。