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妊娠後期の検診

妊娠35週までは2週間に1回、妊娠36週から分娩までは1週間に1回の頻度で健診を受けます。

内診
●赤ちゃんの位置を確認して逆子かどうか、赤ちゃんの頭が骨盤より大きいかどうかなどを調べます。骨盤の中に赤ちゃんの頭があれば正常です。逆子の場合は、医師が正常に直したり、体操で正常に戻したりします。
子宮底の長さの測定
●恥骨のすぐ上から子宮底部までを計り、標準値(妊娠中期以降になると、妊娠月数×3+3)と大きな差があるかどうかを調べます。もし大きく差が出れば、羊水過多などが疑われます。
尿検査
●妊娠後期で最も注意すべきなのが、妊娠高血圧症候群です。尿検査でたんぱく・糖が出ていないかどうかを毎回調べ、注意深く見守ります。ここで妊娠高血圧症候群や糖尿 病が発症すると、赤ちゃんの発育に遅れが出てきます。塩分、水分、カロリーの摂り過ぎには十分注意しましょう。
超音波断層検査
●赤ちゃんが正常に発育しているかどうかを知るために頭の大きさや、大腿骨の長さを計り、さらに赤ちゃんのからだに異常がないかどうかを念入りに調べます。また、逆子ではないか、へその緒が巻きついていないか、赤ちゃんの頭が骨盤を通れるかなども確認します。胎盤の位置もチェックし、前置胎盤ではないか、羊水の量は正常かなどもチェックします。
ドップラー検査
●赤ちゃんの心音、心拍数から健康を確認する検査です。妊娠後期、分娩までまだ間がある時の赤ちゃんの心拍数は、ややゆっくりめで1分間に120 ~140 回が普通です。
血圧測定
●妊娠高血圧症候群の兆候が見られないかを血圧で確認します。標準は、上が100-120 前後、下が60-80前後です。
腹囲検査
●おへその上の腹囲を測定します。中期に比べると、おなかは一段と大きくなりますが、100cm を超えるのは行きすぎです。
体重測定
●出産までに、妊娠前の体重プラス10Kg以上にならないように注意しましょう。後期は特に体重の増加しやすい時期です。1週間に400g増を限度と考えて、太り過ぎないように管理しましょう。
むくみ
●妊娠後期に起こりやすい妊娠高血圧症候群の兆候がないか確認します。すねの部分を親指で軽く押して、へこんだままだと妊娠高血圧症候群が疑われます。
ノンストレステスト
●妊娠後期には、赤ちゃんの健康状態を調べる「ノンストレステスト」を行ないます。ノンストレステストは、子宮の収縮の有無と胎児の心拍数とそのリズムのパター ンから判断します。通常、赤ちゃんの心拍数は、1分間に120~160くらい、この値を大きくはずれている場合は、赤ちゃんがおなかの中で苦しい状態にあると判断し、適切な処置がなされます。