赤ちゃんがまだママのからだの外では生きられない時期、週数でいうと、だいたい妊娠22週に達する前に妊娠が中断してしまうことを流産といいます。
特に妊娠初期に起きる流産の大半は染色体異常による自然淘汰です。他にホルモン異常や免疫学的問題、薬や放射線の影響、ストレスが原因になることもあります。妊娠中はなるべくゆったりとした気持ちで過ごすようにしたいものです。
流産の原因をはっきりと解明するのは難しいのですが、2度3度と繰り返す場合は医師に相談したほうがよいでしょう。
妊娠初期に出血や下腹痛があっても、子宮内に赤ちゃんがとどまっていて、妊娠継続の可能性があるものを切迫流産といいます。
切迫流産
横になってもおなかの張りや痛みがいつまでも消えなかったり、出血があったりします。出血は鮮血だけでなく、ピンク色のものが混ざったり、茶色のおりものも出血の印ですから、自己判断をしないで病院へ行くことをお勧めします。
完全流産
受精卵や胎児が完全に、その付属物とともに子宮から出てしまうもの。子宮は収縮していて痛みや出血はほとんどありません。
進行性流産
出血や下腹痛に続いて子宮口が開き、子宮外に胎児やその付属物が出てきてしまうもの。
稽留流産
出血や下腹痛はほとんどなく、胎児が子宮の中で死亡し、そのまま子宮内に停滞しているもの。
不全流産
卵膜が破れ、受精卵や胎児およびその付属物が、子宮の外に出てしまっても、一部がなお残っているもの。